第13レース 俺のアディダス

竹原ピストルさんの『俺のアディダス 』を聴いていたら先輩を思い出したので書きます

 

 

僕が高校生の時一つ上の先輩がいました

 

 

あだ名はモリさん

 

 

学校から家まで自転車で通っていて帰る方向も一緒でした

 

 

好きな子の話や色んな事を相談してめっちゃ良い人で僕のワガママをいっぱい聞いてくれてました笑

 

 

僕は兄弟がいなかったので実の兄の様な存在大好きでした

 

 

モリさんは休みの日にはいつも親に車誘導してもらったりして一緒に練習していました

 

 

僕は金曜日の夜にモリさんに電話して『明日一緒に練習せませんか?』と電話したところ

 

 

モリさんは『明日は親と一緒に練習するよー』と早く切りたそうなそっけない感じ

 

 

そうですモリさんは当時ドラマで流行っていた『Summer Snow』が大好きでした笑

 

 

僕が『あー!今Summer Snowでしたね笑じゃーまた連絡しまーす!』

 

 

これがモリさんとの最期の会話でした

 

 

翌日モリさんは練習中に事故で亡くなってしまいました

 

 

夏休み中だったのですが僕はその日練習で学校に行きました

 

 

帰ってきて夕方ブックオフで立ち読みしてたところ同じ部員から泣きながら電話かかってきて

 

 

モリさんが事故って亡くなった

 

 

ん?

 

 

意味わからん

 

だって昨日話したじゃん?

 

 

とりあえず電話切ってモリさんに電話かけるとお母さんがでて

 

 

『昼間練習中事故にあってね、、、』

 

 

よくわからん

 

 

とりあえず友達と待ち合わせしてモリさんの家に行くとそこには息のしてないモリさんがいました

 

 

なんだろう

 

 

実感全くない

 

 

なんで寝てるの?

 

 

みんなは泣いてたけど僕は涙も出なかったです

 

 

そんなモリさんが履いていたアディダス 

 

 

僕が勝手にもらって履いていました

 

 

競輪学校を受験した時もそのアディダスを履いていました

 

 

モリさんの魂を受け継ぐとか意思していなかったのですが何となく捨てられずに履いていました

 

 

履き潰して穴も空いていて靴底のゴムもすり減って無くなりスリッパ状態のアディダス 

 

 

4回目の試験で競輪学校に合格してモリさんのアディダスは捨てました

 

 

亡くなったのを受け入れられずにいたモリさん

 

 

僕はどっかでモリさんと一緒に居たかったのかもしれません

 

 

今もどっかで生きていてフラッと現れそうなモリさん

 

 

モリさんのアディダス履いて受かったよ!

 

 

ありがとうございます!

 

 

俺のアディダスの話し

 

第12レース ニューフレーム

競輪選手にとって自転車のフレームは最も重要な商売道具です🚴‍♀️  

 

 

 

自分に合ったフレームを作ります

 

 

僕が現役の時は9万から20万くらいでしたね!

 

 

めっちゃ幅あります笑

 

でも同じクロモリフレームなんです🚴‍♀️

 

 

しかしそのクロモリフレームの中に柔らかさや硬さ薄さ、フレームの形状、ほぼ無限の組み合わせがあります

 

 

したがって20万位になったりしますね💦

 

 

フレームはハンドメイドなので作るビルダーによって同じ寸法なのに感じ変わったりとか硬さも変わってきます!

 

 

僕もデビューして3ヶ月くらいしてニューフレームつくりました✨

 

 

ブリヂストンです✨

 

 

え?

 

 

タイヤのメーカーじゃん笑

 

 

いやいや自転車もあるんです笑

 

 

 

ブリヂストンのフレームは寸法の狂いもあまりないしクセもないし安いのです笑

 

 

 

フレームの色も選べます✨

 

 

みんな青とか赤とか白とかで被りたくなかったし黒のつや消しにしました^ ^

 

 

もうザラザラ、、、

 

 

こすったら皮剥けるくらいザラザラ笑

 

 

最初来た時

 

マジか、、、

 

って思ったけど乗ってるうちに馴染んできて色んな選手や検車員の方にも

 

 

珍しい色だねぇ‼️

 

 

 

フレームで名前とか覚えてもらえるようになりました笑

 

 

最初嫌だなぁって思っても使っていくうちに馴染んでめちゃくちゃ好きになる事ありますよね^ ^

 

 

僕は生涯この色でしたね笑

 

 

答えやチャンスはそのまんま来ない

 

 

自分でチャンスに変えるのと似てる気がします

 

 

もし自分に嫌な事が起きたら何かのチャンスだと思ってください✨

 

第11レース カレーの話し🍛

競輪場のお昼ご飯は大体カレーとそば、うどんが出ます

 

 

うどん、そばは味が一定なのですがカレーは競輪場で違ってきますね✨

 

 

僕は食べるのが好きなので毎回お昼が楽しみでした笑

 

 

特に四日市競輪場とピガールという会社の入ってる立川、小田原、京王閣伊東温泉競輪場のカレーは抜群に美味しかったです‼️

 

 

 

四日市競輪場は見た目は普通なのですが甘くてコクのあるとても美味しいカレーですね🍛

 

 

ずっと食べてられる様な優しい感じのカレーです♪

 

 

次はピガールのカレーですね🍛

 

 

これはクセがあります笑

 

 

ニンニクも効いていてお腹にも残る、、、

 

 

でもなんか食べたくなっちゃうんですよね笑

 

 

 

そのほかにも美味しいカレーはあるのですが永遠に忘れないカレーの2選でした笑

 

 

厨房にはおばちゃんがたくさんいてお母さんの手作り感があってどこの競輪場でも美味しいし暖かいですね✨

 

 

料理は愛情って事ですね笑

第10レース  クレカ

選手になって2枚クレジットカードを作りました💳

 

 

一人前の大人になった気がした瞬間です笑

 

 

1枚目は最寄りの百貨店へ選手手帳を握りしめて🏃‍♂️

 

 

いざ、カードデスクへ‼️

 

 

身分証提出を求められた時にドヤ顔で選手手帳を出したのは今でも鮮明に覚えてます笑笑

 

 

みなさんもドヤった時期ありますよね?笑

 

 

もう一つはJALカード✈️

 

 

選手は遠征で飛行機乗りますのでマイルも貯まるしクレジットカードで買い物をするとポイントがマイルになります^ ^

 

 

今でも持っていますがJALカードは勝手に憧れてたカードでしたね✨

 

 

手元に届いた時は本当嬉しかったなぁ☺️

 

 

嬉しすぎて使いまくって請求額がとんでもないことになったのは良き思い出です笑

第9レース  初勝利

初勝利をあげたのはデビューから2戦目の3日目の最終日でした🚴‍♀️

 

 

まぁ早くも遅くもなく普通でしたね笑

 

 

1着をとった時初めてプロになった様な感じになりました✨

 

 

1着をとった選手は同じレースの人全員に飲み物を配るっていう習慣があります🥫

 

 

1人ずつ渡していく時なんか嬉しかったですね✨

 

 

何か吹っ切れたのか次の開催でも①⑧①と2勝をあげることが出来ました^ ^

 

 

多分何か見えない自分だけの壁っていつもあると思うんですよね

 

 

その壁はさまざまで高い壁もあり低くもあります

 

 

その壁はある日突然乗り越えられます

 

 

 

乗り越えた瞬間は2戦目でした

 

 

 

早いから良い遅いから悪いという事ではなく人それぞれだし壁の大小も関係あります

 

 

 

ただ諦めないで壁を乗り越えようとする努力が必要だと思います

 

 

 

いつかなんらかの形で乗り越えられます

 

 

乗り越えたら

 

 

あれ?

なんかできちゃったよ笑

 

 

こんなもんです笑

 

 

挑んでください

 

 

人は死ぬ時いくつか後悔するらしいです

 

 

その一つに

 

 

あの時やっておけばよかった

 

 

思うらしいです、、、

 

 

ありきたりだけど

 

みんないってるけど

 

 

挑戦してください

 

 

成功はしなくとも失敗から学び成長します

 

 

成長していけばいずれ嫌でも成功しちゃいます笑

 

 

こんな小さな初勝利の話から壮大な感じになっちゃいましたけどこれを見てくれた人の力になれれば嬉しいです^ ^

 

 

 

第8レース  賞金の使い道

前回は長くなってすみません。。。

 

 

全てのレースが終わり賞典(賞金もらう部屋)に行き賞金をもらいます

 

 

賞金をもらう際に必要なのは選手手帳、参加番号のワッペンみたいなやつ、印鑑が必要になります

 

 

それを賞典のおばちゃんに渡して最終日のレースと何番車かを伝えます

 

 

そうすると賞金が貰えます💰

 

 

僕の初賞金は18万でした笑

 

競輪学校の学費を返済するので5万引かれてあとは会費などなんだかんだ引かれて手取りそんな感じですね💦

 

 

賞金を貰ったら絶対肌身離さず持っておきます!

 

そのもらった賞金で部品売店やお菓子を買ったら食堂売店へ払いに行きます🏃‍♀️

 

 

支払い忘れると後日連絡きて振り込まなきゃいけません笑

 

 

そして支払いが終わると無事帰路に🚗

 

 

帰りは同県の選手とみんなでご飯食べて帰りました🍜

 

 

車を出してもらった選手は自宅に送ってもらいます

 

 

その時選手の奥さんがいる場合は菓子折り持って出迎えにるのが慣例になってます🍩

 

 

当時はまだ父親と仲良かったので出迎えに来てくれました^ ^

 

 

後日仲良い先輩と練習に行き健康ランドにいって焼肉をご馳走したのは懐かしい思い出です✨

 

 

あの時食べたホルモンのぶよぶよ美味しかったなぁ✨

 

 

 

第7レース デビュー戦

選手な朝はレース開始によって起床時間が異なります

 

 

僕がデビューした時は朝7時に起床。。。

 

辛い、、、

 

 

朝が死ぬほど弱いんで早起きは地獄の苦しみでしたね笑

 

寝る前に7時に

 

絶対起きるぞ‼️

 

絶対起きるぞ‼️

 

絶対起きるぞ‼️

 

って念じて寝てました笑

 

そして1番最初に起きて部屋の外に置いてあるスポーツ新聞を取りに行きます📰

 

 

競輪は全国どっかしらで開催されてます

 

 

だから当日の走る自分のレースも新聞に載ってるわけです

 

 

新聞見ると自分の人気がわかったりするんです

 

 

自分が1番人気だったりすると緊急しますね笑

 

 

それを朝イチで見ます

 

 

先輩方が新聞みてる間にお茶を入れます🍵

 

 

もうこれは儀式ですね笑

 

 

そしてお茶飲んでから朝食です

 

 

朝食はビュッフェスタイルですね!

 

 

パン、ご飯、お粥、コーンフレーク様々なジャンルに対応してます

 

 

まず食堂行ってやる事は先輩に

 

 

ご飯よそいますか?

 

 

必要であれば全員分よそいます💦

 

 

よそい終わって

 

俺ご飯いらない‼️

 

俺パンだから‼️

 

しょっちゅうですわ、、、

 

 

朝ごはんも終わって1時間くらいしたら朝の指定練習

 

 

僕はデビュー戦という事もあって師匠と先輩方と一緒に練習🚴‍♀️

 

大体指定練習は1時間くらいですかね?

 

 

終わって自転車整備して自分のレースの自転車置き場に自転車を置きます

 

 

自転車は毎日レース前後検車員の方が自転車を点検してくれます!

 

 

この検車員の方は大体選手OBの方が多いので選手だからって生意気な口を聞いたら大変な事になります笑

 

 

指定練習も終わり

 

 

お風呂入って汗を流す

 

 

そっから1日は早い笑

 

 

僕は5レースだったのでウォーミングアップは自分が走るおおよそ2時間前からウォーミングアップしてました!

 

 

まずは検車場ウロウロしたりストレッチしたり🚶‍♀️

そして最後に自転車に乗る感じでしたね🚴‍♀️

 

どうやって自転車に乗るの?

 

 

気になりますよね?

 

 

ローラーがあります

   ↓

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に自転車を乗せてこぎます

 

 

ハムスターのクルクル回るやつとおんなじ原理ですね笑

 

 

ウォーミングアップしてる時もやる事はあります

 

 

先輩方が走り終わったら自転車を取りに行きヘルメットや自転車、プロテクターなどを受け取り控室の先輩のブースへと置きにいきます!

 

 

そんな事しつつウォーミングアップをします💦

 

 

ちなみにウォーミングアップを終わった先輩には

 

 

何かやる事ありますか?

 

 

と聞きます

 

 

必須です‼️

 

 

何をやるかというと

 

 

先輩をマッサージしたりプロテクターを装着したりですね笑

 

 

マッサージ⁉️

 

そうなりますよね笑

 

わかりやすく言うとタイ式マッサージの様なことをします‼️

 

 

そして呼ばれたら『頑張ってください!』送り出す

 

 

手慣れてくると

 

がっさーい!

 

と言うふうに崩して言うようになります笑

 

 

僕もデビュー戦でしたが先輩に聞かれました^ ^

 

 

軽くタイ式マッサージをしてもらいました笑

 

 

そして一緒に走る先輩と作戦会議を立てます!

 

 

これは八百長とは違い相手がどう動くとか自分がどう戦いたいかの作戦です!

 

 

競輪は個人で戦うのですが団体戦の要素もあります

 

 

基本9人で走る時は3:3:3の構図になります

 

 

大きく振り分けて北日本3人、関東3人、近畿3人というような形になります🚴‍♀️

 

 

なので2人の先輩と作戦会議をしました

 

 

作戦立てるときは後輩から先輩の休んでるブースへ出向きます

 

 

作戦会議終わり自分が呼ばれるまで待ってます

 

 

放送が入り

 

『第5レース出走の選手は自転車、ヘルメットを持ち出走控え室まで集合して下さい』

 

 

ユニホームを着ていざ呼び出されて控室へ

 

 

同じレースを走る人に出くわしたら挨拶をします

 

 

そして控室に入る時に

 

礼をして『お願いしますっ!』

 

 

続々と入ってくる選手

 

 

あの控室っていうのはなんとも言えない異様な雰囲気ですね笑

 

 

そして点呼をとりシューズを履いて前のレースが終わったら2周の選手紹介🚴‍♀️

 

 

これは選手同士の並びを確かめるもの(3:3:3のさっき言ったやつ)で軽く走ります

 

 

スタンドには高校の先生、親、友達か見に来てくれました^ ^

 

 

発走機に着いた時

 

 

今までの苦労、努力、様々な想いが駆け巡り頬を涙が伝ってきて、、、

 

 

っていうのはありませんでした笑

 

 

なんかどちらかと言うと夢見心地なふわふわした感じでしたね笑

 

 

結果は3着💦

 

 

僕の後ろの先輩が1着でした!

 

 

当時は競輪の価値がわかってなかったのでしょう

 

 

後々競輪選手の重みがわかっていきましたね💦

 

 

今回は長くてすみません。。。

うまくまとめられなかったです💦

 

次回はなるべく端的に伝えたいと思います!