第1レース 引退レース

 

競輪は発走する直前に発走控室という部屋に入って点呼をとる

 

まだ誰もいない控室に礼をして入る

 

しばらくて続々と同じレースの選手が控室に入ってくる

 

左足から靴を履き手袋を左手からつけて前髪をかき上げヘルメットを被る。

 

いつしか発走前のルーチンが出来上がってた。

 

係員が『発走です!第2レース1625mお願いします!』

 

選手が白の1番選手から順番に並んで気合を入れて自転車にまたがり発走機へと向かう。

 

発走機に自転車を差し込み観客席に礼をして自転車にまたがる。

 

足のクリップバンドを締めて状態を起こして大きく息を吸い込み両手を合わせて拝むように鼻に手を当てる。

 

最期のレース

 

これが最期とは思えない最期のレースだった

 

感動も感慨深さも全くない

 

いつもと変わらなぬいつものレース

 

あっという間の十数年間

 

競輪学校を卒業してデビューしたのがつい最近のようだ、、、